「セツァゼフィルス・スフォルツァ。フルネームなんぞ使ったことはない」
「リディジェスター…」
「後半は言わなくていい。今更だが」

「…忘れたな」
「多分セツより年上だと思う」
「稼働年数はまだ一桁だろうお前は」
「それでもセツより長生きだ！」

「男」
「外見は男で造られた」

「興味のあるものに対してのみ執着する。学者タイプによくあるタイプだと思うが」
「ひかえめ」

「従順」
「未だによくわからない…」

「プルヤルピナの片田舎で行商に混じりながらヤバイ仕事してた途中か。いい加減足付きそうだったからその村を出てうろついてたら、廃墟になった村だか街にたどりついた。そこに封印されてた魔物がこいつだったな」
「気が付いたら連れ出されてたから、詳しい事情はセツのほうが知ってる」

「いいものを見つけた」
「殺そうとか苦しいとか、意識がはっきりしてからは、この人間いったい何。だった 」

「絶対服従」
「………たまに優しいところ」
「たまに？」
「たいていは怖いよ俺はあんたが」

「…嫌いなとこか。俺が仕込んだからな、特に思いうかばない」
「全面的に好きじゃない」
「ほお、そりゃあ初耳だ。本当か？」
「……ぅ」
「嫌われているとは思わなかった」
「嫌い、じゃない。好きじゃないだけだ」
「残念だな」
「っ…だから、嫌いじゃないんだって！」

「釣り合っているんだろうな、これで」
「……たぶん」

「リディジェスター、リディ。命令するときは本名」
「セツか、マスター。たまにあんた呼ばわりもするけど」
「ご主人様、でもいいんだぜ？」
「………なんか、やだ」

「特に気にしちゃ居ない」
「契約中は、名前呼ばれるだけでざわざわする…」

「犬」
「わー、それ例えてないしむかつくし」
「狼系だろう、あれは」

「自由、か？」
「いらない。それ、金輪際絶対いらないからな」
「泣くなよおい」
「泣いてない！！」

「一番欲しいものは手に入れた。他は何もいらねえよ」
「考えたこともないな…。強いて言うなら俺用のベット」

「ただじっと耐えているってのもいいんだが、たまには反抗してみたらどうだ？」
「なにされるかわかんないから却下」
「調教しがいがないな」
「あんた…サディストか？」
「今更気が付いたか」

「考え事をしているときは、革手袋を締め直すことが多い」
「しかも顔が怖い。目が冷たい」

「後ろ足で耳の裏をかいてるな」
「人聞き悪いこと言うなよ！人間体だったらそんなことしてないだろ！」

「しっぽの毛を逆さに撫でるのだけはやめてくれ！！」
「それで中途半端な擬態をしなくなったのか。惜しいことをしたな」

「朝はもう少し丁寧に起こしてくれ」
「寝穢いアンタが悪い！」

「肉体関係込みの主従関係」
「ぅぅ…」

「有る意味毎日がデート。………なんだその嫌そうな顔は」
「…べつに。」

「相変わらず世界を旅しているからな。何もかわらない」
「うん」

「どうもこうも。誰に気兼ねするわけでもないから、したくなったらベッドだ」
「………」

「固定した場所は特にない」
「男女交際的なデートなんてしないし…」

「……」
「そんなもの祝った覚えはない」
「記念日もねえな」

「………（考え込む）」
「告白らしいものはないです」

「最初は嫌々飼っていたペットが、最終的に生き甲斐になることがある。それに似ている」
「主人として」

「ああ」
「！？」
「そこまで驚かなくとも…」
「………生まれて初めてこんだけ驚いた」

「言葉より、仕草」
「ノーコメントで…」

「有り得ない」
「…（むか）」

「目移りするときってのは、あるだろう」
「契約関係だから、俺にどうこういう権利はない」
「……」（つまらなそう）

「探しに行く」
「待ってる。」

「眼」
「手？」

「ベッドの中」
「…………」（ものすごく嫌そう）

「俺しか縋るものがない、そんな態度は意外とそそる」
「真剣な視線が怖い」
「…………犬を見つめていれば、必ず眼を反らすことを知っているか？」
「だから、犬いうなって」

「俺の人生は有る意味嘘だらけだ」
「主人に嘘を付くことは基本的に出来ない」

「研究。最近はベットの中も幸せかもしれない」
「…かまってもらえるときは、大概幸せだと思う」

「喧嘩というほど発展はしない」
「どっちかが一方的に怒ってたりはするけど…」

「意地のぶつかり合い」
「俺が怒ってることの方が多いきがする」

「俺が妥協、か。こいつを見てるとな、どうでもよくなる」
「なんだよ、それ」
「泣きそうな顔されてまで張ってやる意地なんて無いからな」
「むぅ…」

「もう十分だ。これ以上転生関係には付き合ってられない」
「恋人とかじゃ、ないし。」

「無償の奉仕」
「それ、単なる契約行為かも知れないだろ？」
「……へぇ。単なる契約で、ああいうことまでするのか。そりゃあ驚きだ」
「な…。ああいうことってなに！」

「いつも」
「そこだけ主張か」
「あんた何考えてんだかわかんないんだよ」

「好きな子ほど虐めるタイプ」
「愛情表現って、なに？」

「花は詳しくない。まあ、リディなら何でも似合うだろう」
「………」
「女顔なんだからしょうがないだろ？」
「……………」

「なくは、ない」
「おなじく」

「……ノーコメント」
「名前、だろ？」
「………」
「………………ごめんなさい」

「その前に正体が異常だからな」
「仲って、契約関係にあるってこと？」

「この契約が切れるのは、俺が死んだときだろうが。寿命という概念が、魔族の御陰で無くなってしまった。惜しいんだか、どうだろうな」
「『愛』じゃ、ないだろう」
「そうでもないぜ？」
「あんた口ばっかだから、信用しない」

「攻め」
「……受け」

「体格差。」
「そうだったのか」
「ゴツイ男を抱く趣味はさすがに無いからな」

「ああ」
「逆が想像つかないから、これでべつに」

「獣帝都ラーハスの宿屋」
「なんか…いや、なんでもない」
「なんだ（苦笑）」

「体は、よかったんだがな…。」
「俺、やっぱり半分魔物だったんだな、と。思った」

「満更でも、なかっただろう？」
「魔物なんだから、しょうがないだろ……」
「案外悦くて、ハマっちまった俺の負けか？」
「………なにそれ………」

「目が覚めたらお前はいなかったな」
「うん」

「今は、好きなときに」
「あんた、躯変えてタチ悪くなったな」

「したいときにしているから、理想はない」
「……」

「特に、これと言って特徴的なことはしていないが」
「……たまに、ものすごい泣かされるのは、何だよ」
「………趣味。」

「ノーコメント」
「…俺も」

「そりゃあ…」（にやり）
「いい、ききたくない。」
「つまんねぇな」
「つまんなくていい！………あんたは、羽があった古傷が弱いだろ」

「昼は淑女、夜は娼婦って名言があるだろう。あれだ」
「……魔物なんだから、仕方ないだろ。アンタだって淡泊そうにしてて、けっこう好き者のくせに」
「魔物なんだから、しかたないだろう？」（喉で笑う）

「嫌いじゃない。気持ちがいいことは、大概のおいて好きだ」
「嫌いだ」
「そりゃあ初耳だ。理由を聞いていいか？」
「俺が俺でなくなるみたいで、嫌なんだよ…」

「特にこだわりはない」
「ふつうに、ベッドの上で」

「……耳と尾をだしたまま、ってのは、どうだ？」
「俺に聞かれても…。中途半端なのって、けっこう疲れるんだよ」

「両方だったり、後だけだったり」
「そのときによる」

「無い」
「…………」
「何だ。気になることがあるなら言え」
「…………あんた、あんまり後ろからしないよな…」
「（ばれてたか…）獣姦は倫理に反する」
「聞いた俺が馬鹿だった。わすれてくれ…」

「セックス無しで生きていけるほど悟りは開いていない」
「………ない」
「キュヴィエは？」
「まさか、ありえない。あの女とセックスするくらいなら、噛み殺してやる」

「……胸にいたいな」
「身体を使って心をねじ伏せた誰かさんがいるからな」

「興味深い。リディレベルの魔獣を手込めにできるなら、だが」
「そういう価値か」
「いや、俺の使い魔に対する報復はしっかり行うがな」

「特に恥ずかしがることもないが」
「うん。普段の方が……まあ、いいや」

「女の親友が居ないから、却下」
「親友ってのがいないから」

「下手だと言われたことはない」
「比べたことないから、わからない」

「悪くはない」
「痛い思いはしたことがないなぁ」

「ご主人様」
「あんた…」
「冗談だ」

「俺しか見えていない、どうしたらいいかわからない、そういう顔だ」
「たまに余裕が無くなってるときが、いい気味だと思う」
「…ほお」

「面倒くさいから、いらんな」
「そういうのは、倫理観によると思う」

「無い、とは言えない」
「……（セツから少し離れる）」

「基本的にリディは求めて来ないな」
「……（もう少し離れてみようとするが、引き戻される）」

「犯罪。買えばいいだろう女くらい」
「……アンタの性格ってそうだよな」

「汚れる」
「………誰のせいだと」

「絶対何も言うな！！」
「……」

「皆無、とも言い切れないが。殆ど無いな」
「別に、なくていいし」

「それはそれで燃えた」
「もうしない…。絶対しない」

「強姦する必要性がない」
「基本的に、アンタには絶対服従だから」

「無理矢理抱いてもいいが、リディは最終的に全て許諾する」
「それが主従関係ってやつだから」

「俺に従順な相手」
「………（複雑）」

「胸が無くても気にならないからな。理想的と言えばそうだろう」
「……そう言えばアンタ、娼婦泣かせだって誰かいってたな」
「…」

「使おうと思えば」
「いや…いらないから」

「１７歳」
「歳が、わからない…」

「行きずりのジプシーだったか。あまり覚えていない」
「ものすごく釈然としないが、そう」

「されることの方が少ない」
「こめかみ」

「服の下」
「………………」

「名前を呼ぶこと」
「爪立てても、怒られない」
「縋り付かれるのは、悪い気がしないもんでね」

「お互いに気持ちよくなろうと」
「目の前の相手のこと…」

「その時による。限度を超えて、ってことはない」
「数えてない」

「脱がす専門だ」
「いつの間にか脱がされてるし、セツはいつの間にか脱いでる」

「今は、確認作業」
「…なんの？」
「お前が俺のことをどうおもっているか、だ」
「そんなん、べつに…」
「意外と顔にでるからな、お前は」

「少しは反抗的になっても、いいんだぜ？」
「秘密主義は止めてくれ」