- Lady of Millenium -

Koerakoonlased

 ミレニエラ・マクミラン。
  カルマヴィア王属第三分家マクミラン家直系の女性。魔導のマクミランに相応しい実力を兼ねているが、騎士位は非公開である。現当主の孫。婿を得て、既に子がある。現在マクミラン州にて家業を手伝う傍ら、王都で生活する双子の弟を心配する毎日をおくる。
  そんな彼女が、旦那と数人の使用人を連れて首都へ訪れた。
  首都への正門を抜け、そう時間もかからず見えてくる魔天師団本部の前で馬車を止める。侍女の一人と一緒に降りた彼女は、旦那と他の使用人を首都マクミラン邸へ先に行かせた。
  正門の門番達は、堂々とした貴族の馬車とそこから降り立った淑女を見て、ぽかんと口を開けたまま。紫色のドレスを翻し、踵の音も高らかに、赤く光る黒髪をなびかせて進む姿は、確かに貴族に相応しい気品と威厳に満ちていた。
  本来ならば、門番は彼女の足を止めさせ、用件を聞くべきだ。国の施設とはいえ、一般人がそう易々と入っていい建物ではない。
  だが、彼女の左頬に描かれた霊印と特徴的な赤紫の瞳、何よりそのかんばせが、M2と称される有名な召喚士に瓜二つだった。件の人物は男性だったはずだが、まさか女装をしているのではあるまいか。いや、もしそんなことをしているのなら、白髪の剣聖が傍にいない筈はない。絶対に。
「あの…、すみませんが…」
  漸く職務を思い出した門番のひとりが、淑女の後ろに付き従う女性へ声をかけた。
「なんでございましょう」
「こちらへは、何のご用でしょうか。見学等の申請は受けておりませんが」
  おずおずと口にする門兵へ、侍女はにこりと微笑んだ。
「あのお方はミレニエラ・マクミラン様です。M2様へご挨拶にまいりました」
「…ああ、やはり。そうですよね…」
  顔を見れば一目瞭然なのだが、何も言わずに通り過ぎようとする剛胆さ――礼儀知らずとは口が裂けても言えない――は、さすが貴族と言うべきか、マクミランの名を持つ者に相応しいと言うべきか。
  目礼を残してミレニエラの後に追いつくよう小走りになった侍女の背中を、門兵達はただ呆然と見つめるしかできなかった。

 ミレニエラは、他の誰の気配を読み間違えようと、彼だけは絶対に間違える事がないと言い切れる相手がいた。それは双子の弟である、ミラビリスの気配だ。同じ時と場所に生まれた、半身とも言える相手。夫や子供達とはまた違う種類の愛情を抱いている。友情と姉弟愛だけでは足りない。けれど、恋人という訳ではない。言葉に出来ないけれど、とても大事な宝物のようだった。
  あの子の傍に、あの男が現れた。
「まさかあの狂犬が剣聖になるなんてね…」
「お嬢様」
「安心して。殺すも生かすも犬次第よ」
  些か物騒な言葉を微笑の上に乗せて、ミレニエラは歩き続けた。すれ違う人々が皆驚きを露わにしているけれど、そんな視線が気になるようなら貴族なんてやっていられない。
  そろそろ、双子の弟も自分の存在に気付いたかしら。
  今回の首都滞在は、ミラビリスには伝えていない。驚かせてやろうというのではなく、今現在ミラビリスに付属しているだろう相手に気付かれないための布石だ。
  先だって発表された剣聖であるユージーン・ウルフは、ミレニエラにとって知らぬ相手ではない。記憶は遠くおぼろげであるけれど、その存在は確かに知ったものだ。
  幼少の頃、マクミラン家には双子の遊び相手となる子供は居なかった。魔力の発現が早かったミレニエラは家庭教師陣と家族からの英才教育に加え、性別が違う事、さらに庭を駆け回るほど身体が丈夫ではなかったので、一緒に遊んだ事はない。けれど弟を訪ねる度に横にいた、痩せて飄々とした子供のことは覚えている。
  子供ながら、あの黒い目は気に入らなかった。
  ミラビリスにもっとも近しい双子の姉であるミレニエラに対して、警戒心ともとれる独占欲を露わにしていた。家礼の子供のくせに、なんて態度がでかい男だ。幼心に気に入らなかった。
  けれど弟が懐いている理由も理解できなくはなかった。魔力に対する劣等感の所為で人見知りの気があった弟に、少しでも気が許せる相手というのは貴重だ。大人達がやっきになって構ってくるミレニエラは、当時魔力を制御することの方が忙しかったので、ミラビリスと自由に遊べる時間が少なかった。だからこそユージーンという相手には、気に入らなくても感謝していた。
  家出事件のときは呆れたけれど。
  双子が揃って王都の学院へ送られてからも、ミレニエラは弟をよく見ていた。接する時間は屋敷に居たときより増え、同じ歳とはいえ可愛がることが出来て嬉しかった。ミラビリスが話題にするのは、ユージーンの事ばかり。どうやら色々勘違いしていたらしくて、大人になったら責任を取るんだと言い張っていた姿が本当に愛らしかった。大人に近付くにつれ話題に上る事は減ったけれど、思い込みは深かったから、それならいっそ好きにさせてやろうとさえ思った。
  高等部で勉学に励んでいる途中、ミレニエラは自分の夫にしたいと思わせる相手に出遭ったので、それも丁度いい機会だった。王族の継承云々には、自分の方が向いている。魔導師として活躍するより、政治に関わったほうが楽しい。ならばミラビリスには自由にさせてやりたい。
  魔天師団の廊下を我が物に歩いていたミレニエラは、突然開いた扉に回想を打ち切った。
「…ミニー!?」
「御機嫌よう、ミラビリス」
  紫玉の瞳を見開いて驚きを隠さず飛び出してきた弟に、ミレニエラは優雅な一礼を返す。似た造作だが、大人になって男女の差異が顕れた顔。
「何でここに、いや、いつも突然やってくるが…。それにしても連絡くらい寄越してもいいじゃないか」
「あなたを驚かせたかったのよ」
「……驚いたよ」
  両手を腰に当てて脱力するミラビリスに、姉は微笑みかけた。
「お茶でもいかが?積もる話がたくさんあってよ」
  就業中なのは解っているが、有無を言わせぬ態度。ミレニエラと背後の侍女を見比べて、ミラビリスは溜め息を付いた。血縁ではあるけれど、貴族との謁見を拒否するほど、仕事は差し迫ってはいない。他の従業員達は既に理解しているのか、それぞれ自分の仕事に戻っていた。
  ミラビリスは退出を告げ、彼女達を自分の執務室へ案内した。途中メイドの一人を捕まえてお茶を頼めば、侍女が一緒に消えていった。
「元気にしていた?」
「ああ」
  執務室のソファに座って、ミレニエラが堂々とした態度で寛いでいる。弟であるミラビリスは、彼女が緊張する姿を見たことがない。もっとも、執務室はミラビリスのテリトリーであるから、気を張る必要もないのだろうけど。
「旦那と子供は?」
「あのひとは先に屋敷へ。子供は領地に置いてきたの。お仕事ですもの」
「事件でもあったのか?」
「マクミランの事じゃなくってよ。…剣聖に謁見くらいしておこうと思って」
  そう告げると、ミラビリスが視線を泳がせた。そんな態度をミレニエラは目敏く射抜く。
  本来マクミラン家は、王侯貴族に並ぶ者達へ諂うことをしない。それが国王でも、剣聖でも。だからミレニエラの言う仕事とは、大義名分であることくらい、家名を同じくするミラビリスには身に染みて解った。
「剣聖ユージーン・ウルフ。あのユージーンでしょう?」
  唇を指先で覆って猫のように笑うミレニエラに、弟は返す言葉が無かった。ミラビリスの反応は殆ど肯定しているようなものだから、それ以上の追求はしない。
  沈黙をどうしようか考え倦ねていたとき、優雅なノックと共にメイドと侍女が現れた。給仕をぼんやりと眺めながら、ミラビリスは何から話そうか考える。そもそも侍女が同席して話せる内容なのだろうか。
「そういえば、シャプトゥースはどうしたの?」
「気まぐれだからな。その辺で烏にでもつつかれてるんじゃないかな。呼べば来ると思うが、…呼ぼうか?」
「そうね」
  ティーカップに口を付ける姉を横目で見ながら、ミラビリスは使い魔の名を口ずさんだ。魔力を込めて名を呼べば、契約に従って呼び出せるのだ。その通り、何もない中空にぽんと小さな人影が姿を見せる。
「何だよ昼寝の邪魔すんじゃね……、おおお!ミニーじゃねえか!」
「御機嫌よう、シャプトゥース」
「久しぶりだな!!」
  蝙蝠のような羽根を羽ばたかせ、小さな魔族はミレニエラの胸元へ飛び込んでいった。彼女の豊かな胸にダイブする直前、害虫を摘むように羽根を握られる。
「お痛は駄目。燃やしてさしあげてよ」
「は…、はーい…」
「良い子ね」
  昔から変わらない遣り取りはすでに恒例の挨拶のようなものだから、ミラビリスは黙って見ていた。双子で血が近い事があるからか、それとも単にミレニエラが苦手なのか、シャプトゥースは彼女に対して従順だ。
「ねえ、シャプトゥース。ユージーン・ウルフは何処に居るかご存じ?」
「アイツは黒天師団に遊びに行ってるぜ。夕飯には帰ってくると思う」
「そう」
  良くできました、と愛玩動物を褒めるような仕草で、お茶請けのクッキーを渡す。ミレニエラは有無を言わせぬような迫力を伴った微笑で、弟に向き直った。
「ミラ、御夕食は屋敷でお取りなさいな」
  ミラビリスには、反論できる度胸はなかった。

 

***

 

 夕刻前。訓練というのは黒天師団の名目で、いい加減な剣聖にとってはただの手合わせから戻ってきたユージーンは、うらぶれたミラビリスを見て首を傾げた。
「…何があったの」
「ミニーが来た」
  排除するべき事件でも起きたのかと勘ぐったユージーンは、ミラビリスの短い返答に肩すかしを食らう。一大事じゃなくて何よりだ。自分が居ない所でミラビリスが危険な目に遭うことだけは避けたい。
「お姉さん?」
「ああ。覚えているか」
「それほど詳しくはないけどね」
  実際記憶は朧気だ。ユージーンにとっては、世界の中心がミラビリスだったので、付随するものについて重要性はあまりない。思い出の中に、微かな人物像が浮かぶのみ。
「夕食に招待されたんだが、一緒に来て欲しい」
「いいよ。断る理由もない」
  ミラビリスの黒髪を撫でて微笑む。ローブのフードの中でシャプトゥースが木の実を囓っていた。
「めんどくさいから、オレ様留守番」
  絡んでこないのが珍しい。使い魔の態度で、これは何かあるに違いないと目敏く察した。
  思案するミラビリスと連れだって馬車を拾い、魔天師団から王城の方へ走らせる。王族の別邸はその殆どが城の近くに建てられていた。夕暮れの街並みを眺めながら、揺られること暫し。高位魔術による贅を尽くした古い館の前で二人は馬車を降りる。
  ミラビリスにとっては久しぶり、ユージーンは初めての来訪だ。
「お帰りなさいませ。食堂にてミレニエラ様がお待ちです」
  フットマンに出迎えられ、執事が奥へと案内する。マクミラン邸はその歴史に相応しい忠実な使用人達が働いていた。今回は正式な晩餐会ではないし、本来ミラビリスも主人のひとりであるから随分と気安い。
「お帰りなさい、ミラ。あなた、あまり屋敷に戻らないのね。使用人達が寂しがっていてよ?」
  一番奥の席から立ち上がったミレニエラは、最愛の弟を窘めるようなウィンク付きで出迎えた。
「最近忙しくてな…」
「そんなこと言って、ものぐさなだけなんだから」
  小さく声を上げて笑うミレニエラは、直ぐ傍に付き従うユージーンへ視線を向ける。頭のてっぺんから爪先まで一瞥して、優雅に片手を差し出した。
「久しぶりね、と言うべきかしら?」
「お美しくなりましたね、ミレニエラお嬢様。覚えていてくださったとは光栄です」
  喋り慣れない口調でも淀みなく、ユージーンはほっそりとした手を取り甲に口付ける。
「まあ!貴方からそんな言葉が出るなんて驚きだわ。ユージーン・ウルフ」
「付け焼き刃ですよ。傭兵が長かったから、すぐに襤褸が出る」
「剣聖ですもの、今は私の方が貴方に礼を尽くさなければならなくてよ」
  二人の間に、瞬間的な冷気が漂ったように感じて、ミラビリスは眉間に皺を寄せる。一体何をやらかす気だろう。我が姉ながら予測は付かない。
  王族相手の食事にユージーンを連れてきて、無事に済んだ記憶はない。いつだか国王陛下の御前でもそうだった。
「僕も紹介してくれないかな、ミニー」
  ひっそりと佇んでいた長身の男性が、さりげなく声をかけた。大凡非戦闘員という風体で、黒い髪に同じ色の瞳を持った彼は眼鏡の奥から笑いかける。
「私の夫のバスティアン・ベデガートよ」
「初めまして。よろしく」
  テーブル越しに手を差し出したバスティアンは、警戒心を解く無垢な表情で、妻の気の強さとは正反対に位置していた。おっとりとした学者の雰囲気だ。
  大人しく握手を終えると、各々席に着く。食事中に無粋な行いをするつもりはないのか、談笑は弾んだ。近況から始まって、ミレニエラの子供のこと、夫婦の出会いや、ミラビリスが恥ずかしがるような昔話まで。ユージーンがどんな国を巡っていたのかなど、終始穏やかな雰囲気で、若干意気込んでいたミラビリスは安堵した。
  最後のデザートも終わった時に、彼らは談話室へと案内され、その途中にミラビリスはバスティアンに呼び止められた。どうやら学術的な内容だったので、書斎へ行くと一言断ってその場を去る。
  残ったユージーンは、ミレニエラの微笑にこれからが本題だと気付いた。
「シガーとブランデーを用意しましょうか?」
「じゃあ、ブランデーだけ」
  頷いたミレニエラは執事に用意を任せ、ゆったりとした椅子に座る。この屋敷で現在一番偉い主人は彼女だ。
  給仕を終えた執事が退室して、漸く彼女は唇を開いた。
「貴方、ミラに手を出したわね」
  疑問を挟まず、確信に満ちた口調だった。これで睨みでも効かされればユージーンも応戦するのだが、悪戯っ子のような彼女の表情にただ苦笑を返す。
  じっくりミレニエラの顔を眺め、似ているけれど全然違うなと思う。左右対称のような霊印は、ミレニエラのほうが曲線的で数も少ない。大きな瞳と、ふっくらとした唇。女性的な丸みは優しげというよりは華麗。
「…まあね」
  ブランデーを舐めたユージーンは、隠す必要も無いだろうと短く答えた。
「おめでとうって、言ってほしい?」
「どうだろう。君は反対するかと思っていたから、驚いたけど」
  正直に告げればミレニエラが高く笑った。
「あの子が泣くようなら、差し違えても反対するわよ」
「泣かす気はないよ」
「そうね。貴方は昔っから、ミラを護ることに命がけだもの」
「…そうだね」
  グラスの氷が鳴った。
「ミラがオレの全てなんだ。愛してる。ミラ以外は要らない」
「そう」
  やはり彼は狂犬だ。
  ミレニエラはグラスに口を付けて瞼を閉じた。
「予想はしていたわ」
  幼心にも気付いていた。ミラビリスの小さな世界に心許せる相手が使い魔と姉とユージーンだけであったように、ユージーンの世界はミラビリスを中心に回っていた。
  隠すことを知らぬ、子供ながらの残酷さを伴った独占欲を怖いと思っていた。けれど同時に、彼が居る限りミラビリスは独りではないと解っていた。
  マクミラン家という厳しい世界で、きっとユージーンはミラビリスを護ってくれる。煩悩にまみれ、マクミランという家名の庇護と権力を欲し、ミラビリスを我が物顔で食い尽くす大人になっていたのならば、どんな汚い手を使ってでもユージーンを排除したが、漆黒の瞳は昔と変わっていなかった。
  根底に流れるものは、純粋な愛情だ。ひねくれて食えない狂気を孕んでいたとしても、やはり彼以上にミラビリスを大事に護る存在は居ないだろう。
  場所が王都という陰謀渦巻く中心に変わっても、彼はミラビリスを護るに違いない。剣聖という肩書きは、渡りに船だ。当時から国家忠誠心など皆無に思える人物像を思い出し、どんな経緯で剣聖を戴いたのか解ったものではないが、この際ミラビリスが平穏無事に生活できるのならば些末事だ。後ろ盾としてこれ以上の物はない。
  ミレニエラは弟と違って、国家軍教育を受けていない。加えてマクミランという特殊な性質が全面に出ているので、騎士道精神など皆無だった。ミラビリスの思想は国家騎士としては添ったものだが、マクミラン家では僅かばかり堅物。
  たったこれだけの短時間にもかかわらず、ミレニエラはユージーンの為人を正確に把握していた。もっとも彼女から言わせれば、纏う気配で簡単に予測できる範囲だと豪語するだろうけれど。
「でも、そうね」
  鮮烈な赤紫の瞳が開かれ、ユージーンを射抜く。
「あの子を変に仕込まないで」
「……」
「あんなんでも、純粋培養なのよ。貴方の常識をミラの常識にされちゃあ、困るわ」
「…信用無いなぁ」
  グラスを傾けながら苦笑する剣聖は、愚痴をこぼしながら反論は出来ないことも解っていた。きっとミレニエラは、邪推しているわけではないだろう。だがつい先日から解禁された――と、勝手に解釈している――ユージーンには、後ろめたさがある。浮かれすぎて羽目を外してしまったのは事実。主に夜事に関して。
「なくってよ。十年も傭兵をやってきた男に、性行淑均さなんてあるもんですか」
「…確かにね」
  ぐうの音も出ない。
  ミラビリスを陥れて手込めにした自覚はあるが、そこに悪意はないと信じている。だから大人しく注意を受け入れようと思う。
  もう二度と離れる気はない。時間は、たくさんある。性急に運ばなくとも、大人しく待っている余裕が出来た。
「獣の眼ね」
「…え?」
「何でもないわ」
  全幅の信頼を置かない代わり、これから折を見て首都に来よう。
  ミレニエラは青年の中に狂犬が居ることを確信した。牙を剥かず、躾けられているけれど。飼い犬ではない、彼は狼だ。
「これからも、よろしくね?」
  溶けた氷が、澄んだ音を立てた。

  

ミニーお姉様は、マクミラン家百人目の女児とかなんとか。
2009/03/05

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