15.切望されたヒト 渇望されたヒト

Starved+Mortal

 その手紙は朝早くやってきた。
 三つ子の満月(トリニティムーン)まで、後数日。

「は?何、俺に?」
「そうじゃ。ジョウサイアス伯爵の使いという者が、おぬし宛へと置いていったぞ」
「どれどれ」
 メフィストから渡された手紙は二通。内一通に、俺の名前が書かれてあった。
 その場で封蝋を開ける。


『先の件について手紙を差し上げる。
 不本意だが貴殿の力を借りたい。添付された封筒をルーシンダ・グレンダル嬢に渡していただきたい。
 そして、「誰よりも君を愛す」と伝えて欲しい。私は、彼女をさらいに行く。
 貴殿の経歴に傷を付けることになるだろう。
 ジョウサイアス』


 短っ。
「まあ、らしいっつうか、何つうか…」
 流暢な綴りで書かれてはいるが、恐らく苦渋を飲んだのだろう。
 俺の経歴に傷をつける、ね。もう一度短い手紙読んで、俺は肩をすくめた。
「どうした?」
 一人読書に耽るメリアドラスが顔を上げて俺に尋ねる。
「メリーさー。嘘付けるか?」
「………お前にか?」
「いや、違う。俺に嘘付く必要はないって。ジョウサイアス伯が、お嬢さんを奪いに行くらしいのよ。そして俺はギルドと依頼主に報告の義務がある。でも、まさか本当のことは言えないだろ?」
 吸血王とできてます、なんて言ったら指名手配か馬鹿にされるかどっちかだ。それ以前に守るはずの彼女を、知っていてさらわせるのは、ギルドの中では重大な違反行為だ。
 嘘を付くのなら最後まで付き通す。
「俺は追っていた吸血鬼に逃げられた、そういうことで。ジョウサイアスなんて知らないし、この国のことも知らない」
 そう言うと、メリアドラスは微妙に嫌な顔をする。
「全てに嘘を付き通すわけか。では、私のことは何とする?私はお前に付いていくぞ」
「うん、それよ。はっきり言ってメリーは見た目に吸血鬼そのものだぜ?そのまま行ったら一発でばれちまう」
「耳ならばどうにかなる。犬歯も短くできる。昔はそうしてそちらの世界に行ったものだ」
「できんの?そんなこと。――そういえばメフィストも変化してたよな」
 あれは結構びっくりした。いろんなイミで。
「わらわの力は水溜まりの様なもの。ラス様のそれは大海原も同じじゃ。比較するでない」
「メフィストのあれは魔術だが、私は術など使わん。獣にもなれるし霧にもなる。姿を消すことも造作ない」
「………マジ?」
 うーわー。
 まじまじと見返す俺に、メリアドラスは不満を述べる。
「私が全ての吸血鬼の親で、この国で何者よりも強大だということを忘れていないか?第一、人間に擬態できずに上手く獲物を狩れるものか」
「………そーでした」
 実は結構とんでもない者に惚れたのか、俺は?
「じゃ、じゃあ、まあ、お前がバレる心配ないならいいんだけど。そうだな、負傷した俺を介抱してくれた田舎の金持ちのボンボンってことで」
「………」
 そんな見るからに嫌そうな顔しなくても……。
「お前を介抱したくだりはいいが、その後が大いに気に食わん」
 渋面で言うメリアドラスの側で黙って話を聞いていたメフィストが、にやにや笑いながら話し出す。
「下手に肩書きを作るとボロが出やすい。何も作らずともラス様ならばなんとでもでっち上げるであろ。せめて王だとでも言わねば、その気品に気圧されるぞ」
「ついでに言わせてもらえば、私は誰であろうと頭を垂れることはない。私より弱い者に気安くされることも軽く扱われることも論外だ。人間に諂うなど笑止。…お前を除いてだが」
 そのまま読書に戻ってしまった。……怒ったのか?
「そういえば、いいことを思い出したのう。何百年前かは定かではないがの、ラス様に妙に馴れ馴れしく振る舞う吸血鬼がおった。本人は年月とともに親しくなっていったつもりらしいが、不老不死のわらわ達に年月など意味無いもの。侯爵位の分際でラス様の名前を呼んだとき、我が王は見事に奴を成敗したぞ」
「…成敗?」
「そうじゃ。片手で張り倒し、踏みにじりながらじわじわと嬲り殺すあの様は忘れられんわ」
 カカカカと笑うメフィストは誇らしそうだった。じゃあ、略称で呼ぶメフィストは、かなり特殊な部類なのだろう。多分ウィラメットも。ウィラメットといえばここ何日か姿を見ていないが、メフィストに聞いたところ自主的に謹慎しているらしい。メフィスト曰く、メリアドラスの視線が痛く恐ろしく、そして俺に会いたくないそうだ。ん、納得。
「めーりーいちゃん?」
 メフィストの話に興味なく本の頁を繰るメリアドラスの顔を覗き込んだ。
「何だ」
「ちゃん付けでも、怒んないんデスカ?」
 上目使いで聞くと、メリアドラスは方眉を上げて笑った。そのまま腰を引き寄せられ、膝の上に座る形になる。
「怒る理由がない」
「俺だけ?」
「お前だけだ」
 唇が合わさるくらい近くで囁き合う。……しようかな、キス。すげー気分いいし。
「おぬしら…。人目も憚らずに際限なくいちゃつきおって…。何なんじゃその変貌ぶりわ。呆れて物も言えんぞ」
 じっとりと嫌そうにメフィストが言う。
「いーんだよ、今は。都市に戻ったらこんなことできねーもん」
「しないのか?」
 メリアドラスが怪訝そうに聞く。
「あのなぁ、幾ら色事に奔放なアグライア人でも、人目を憚らずちちくりあったりはしねーって。社交界だって、相手を見つけたらとりあえず二人きりになれるところに行く」
「ならば二人きりになれるように極力努力しなければな」
 割と本気で呟くメリアドラスに、俺とメフィストは同時に呆れた。
「……やること基準に考えるの禁止」
「……節操無いこと山の如し、じゃな」


***


 帰り支度は少ない。
 元より手ぶらも同じなのだから、用意する物など無いのだ。この国に紛れ込む時に持っていた、財布や鍵の類。長年使い込んだ弓矢は行方知れずだし、長剣は未だにメリアドラスが保管している。旅装は取りわけ愛着があるわけではないから、今着ている上着とシャツでもかまわない。この服も、自分が持っている普段着に比べたらずいぶんと値の張る素材だ。着る物と食べる物は、王侯貴族並だったといって過言ではない。いつの間にか俺の服も増えていて、そのことごとくをメフィストが用意してくれていた。感謝感謝。
 さて、問題は、足。
「無難なのは馬だが…」
 俺の愛馬は魔物の腹の中だし…。
「メリー、俺の世界の最初の村まで、最短でどれくらいでいける?」
「遁甲すれば瞬く間だ」
 遁甲とは何かと問えば、地中か大気に姿を混ぜて移動する方法だと答えられた。うーん、人外魔境なかんじだな。
「歩いていったら滅茶苦茶時間をロスするよな」
「行きならば私の馬を使えばいい。白のナイトメアは日中でも活動できるが、適当なところで他の馬と変えねばなるまい。その場で放しても、私の馬は勝手にここへ戻ってくるだろう」
「それって早い?」
「天翔る馬だ。都市の中心部に行ったとしても数分とかからない。一頭しかいないから、相乗りは必須だがな」
 それならば、もう用意する物など何もない。
 窓の外を眺めると、三つの月が冴え冴えと下界を照らしている。
「開門と同時に出るぞ。開門直後はあちらは朝で、不死族に見とがめられることはないからな」
 見られたらダメ?不思議そうに見返すと、メリアドラスは察したように答えをくれる。
「私は餌をとりに外の世界に出ることはほとんどない。餌は下僕が運んでくる。この身に宿る魔力をそのままそちらの世界に持ち込むことは侵略行為と同じ。私は他世界を侵略してもいい程の力を持っているわけでもないし、それは理に反する。もっとも、世界を侵略しよう等と愚かなことは考えないが……身の程知らずな魔人と違ってな」
「って、お前こっちの世界来て平気なのかよ」
「心配か?」
「当たり前だろ」
 お前の身の心配をするなんて、今更だろうに。軽く睨み返した俺を引き寄せ、メリアドラスは口元を綻ばせて言う。
「嬉しいことを言ってくれるな。だが、安心しろ。殆どの身体を切り離して行く。その辺の公爵ほどしか魔力は残さないが、たいした支障はない」
「切り離し……」
 間近にふれあったメリアドラスの身体をまじまじと見返す。
「私は人外の魔物だと、何度も言っているだろう?」
 くすくすと微笑しながら、俺の髪を優しく梳いた。
「どんなことをしてでも、側を離れる気はないのでな」
 甘くくすぐったいその言葉が、俺に安心感を与える。
「帰りは、荷物増えるな…」
「?」
「引っ越しみたいなもんだろ?」
「……そうだな。嫁入りと同じだ」
「それは違う!」
 裏手でどつく俺のつっこみが、あたりに響いて闇に溶けた。  

 そこは少し寂れている。俺がオークに捕まった場所であり、白い門がある世界の入り口。頭上の月は爛々と輝き、門が現れるまで数分とかからないだろう。
 あたりに他の魔物はいない。メリアドラスに聞くと、高位の不死族をさけているらしかった。
 出立の前に渡された外套を着込む。こちらの気候は暖かく、外套の意味を計りかねた俺だが、この国に来た月日を考えてみて納得した。
 俺の都市って寒いんだよな、冬。
 エウプロシュネやタレイヤに比べると、アグライアの冬は格段と寒い。そろそろ雪がちらついている頃だろう。ちなみにメリアドラスはいつものマントを着用している。灰色の長い羽毛が、さる高貴な貴族のように偉そうで、長い髪と相成って異質な雰囲気を醸し出していた。……って、このままの姿でいいのか?
「お前さ、髪長すぎるよ、ソレは」
 見事な漆黒の髪だが、メリアドラスの長身の膝裏まで長さがあるのは、さすがに異様。
「短くすればいいだろう」
「え、切るの?もったいねー!」
「もったいない、か?すぐにのびるぞ髪ぐらい」
 執着もなく言い放つと、メリアドラスは首の後ろに腕をやり、梳き流す仕草をする。その途端、見事に長かった髪は肩口まで短くなり、耳と牙も人間のそれと同じになる。
「うわっ、きもちわる!」
「……それは酷いな」
 思わず漏れた本音に、どことなくショックを受けている。こらこら拗ねるなよ。
「ていうか、若いよ、お前。雰囲気はじじくさいけど」
 やばいよ俺。いいのか、こんな、見た目に若いのとそういう関係もってて。有閑マダムが舌なめずりしそうな美青年だしメリアドラス。
「ずいぶんな言われようだが、顔が赤いぞ、カグラ。それにお前だとて、年齢より十分若いだろう」
「まあな、おかげでモテルぞ、俺は」
「やはり私が付いてきて正解のようだ」
 どこかしみじみと呟くメリアドラスは、意味深く俺を見据える。
「何だよ、俺は身持ち堅いぞ?」
 俺の答えに満足したのか、破顔する。そして、何もない空間に目をやった。
「時間だ」
 メリアドラスの声に俺は一歩踏み出す。無いはずの扉が開き、石の門が暗闇に浮きあがった。門の向こうは薄暗い。だが、三カ月ぶりの朝日である。
 二人無言で歩き、門をくぐる。入ったときより強い刺激が体内を駆けめぐった。ぴりりとした痺れは一瞬だが、心地よいものではない。
「あー、太陽だー……」
 朝焼けが木々の木漏れ日となって、あたりを薄ぼかしている。目が慣れないので、長い時間瞳を開けていられない。慣れるまで時間がかかるだろう。
 メリアドラスを振り返ると、瞳を細め日光をよける仕草をする。
「やっぱり辛いもんか?」
「個人的に嫌いなだけだ。なるべくなら日の高い内に往来を闊歩するようなことはしたくないな」
「午前中は室内だぁね」
 会話の内に白馬に跨る。俺は前に、メリアドラスは後ろで手綱を握る。この白馬、ナイトメア種というらしいが、毛並みも腰の張りも申し分ない馬だった。他のどの馬より見事なたてがみと、見たこともないくらい長い艶やかな尾を持っている。メリアドラスの言葉も正しく、馬を走らせて景色を見る間もなく街の外れに辿り着く。あまりの早さにこっちが呆気にとられてしまうほど。
 白馬を放すと、メリアドラスに長い鼻を押しつけていななき、名残惜しげに元来た道を駆けていった。人に見られていないことを確認し、街の中へ足を踏み入れる。三カ月たっても何も変わらない風景がそこにあった。
 一応気を遣って屋根付の馬車を借り、俺は依頼主の元へ向かう。朝早くということもあり、往来の人はまばらだ。
 早朝から報告へ行くのか、というメリアドラスの質問に否を返す。報告はいったん家に帰ってから。時刻も時刻なので、俺はこっそり忍び込んでジョウサイアスの手紙を渡すつもりだった。
「実は俺、間諜やってたことあるのよ。その辺の屋敷に忍び込むなんて造作ないね。しかも、一度間取りを覚えた屋敷だし」
 騒音にならない程度の早さで馬車を走らす。降り立った場所は南東、お嬢様の家はちょうど正反対の北西にある。この速度なら、通行人も少ないのでちょうど4刻――1時間程で到着するだろう。その区画に着いたら速度を落として知らせるように御者に言い、認められた手紙を見つめる。
 俺の人生を大きく変えた出来事が、これで終わる。
 手に入れた物はとても多く、それでいて全て貴重な物。きっと一生手放すことはない。
 長い手足を組んで、深く椅子に座りながら窓の外を眺めるメリアドラスの横顔を無言で見つめる。
 俺の視線に気付いたのか、メリアドラスは振り向く。
「何だ?」
「……なんでもない」
 それ以上の会話は無いが、それで全て埋まる。

 御者にチップを渡し、俺は馬車を降りた。メリアドラスは馬車の中。隠形して着いてくると言ったが、馬車をからにするのは不自然だと無理矢理納得させて置いてきた。
 馬車は屋敷の一ブロック手前で止まっている。角を曲がって御者から見えないところを選び、人気を確かめた。日中目立つ頭を黒のストールで適当に隠し、音もなく屋敷に忍び込む。護衛もなく、簡単に彼女の部屋へ進入する。
 品のよい寝室で、彼女は眠っていた。天蓋越しに呼びかけると、驚いて大声を上げられそうになり、やむなく口をふさぐ羽目になった。
「ルーシンダ・グレンダル嬢、ジョウサイアスという人外の伯爵より文を預かっている」

 伯爵の名前を聞いた瞬間彼女の青い瞳は見開かれ、それを見て俺も手を放す。
「勝手に忍び込んだ無礼をお許し願いたい。何分人目に出せる代物ではない故、このような時間に詣った次第」
「いいえ、そんなことはいいの。それよりも、あの方のお手紙というのを早く見せていただけませんでしょうか」
 天蓋から乗り出すように、彼女は細い腕を差し出した。その顔は興奮に赤く染まっているが、幾分やつれている。
「彼からの伝言です。『誰よりも君を愛す』と。では、私はこれで」
「ま、待って!」
 立ち去りかけたそのとき、彼女は俺の外套を掴んで引き留めた。
「待ってください。この手紙を読むまでそばにいて」
「………わかりました」
 長く滞在することはあまりいいことではないが、切実な彼女の願いを無下にすることもできない。身動きひとつせずに黙って彼女を見つめていると、彼女は嬉しそうに微笑んで、その瞳から涙を流す。
「……あの方は無事なのね」
「ええ」
「この三日の内に、あの方は私を連れだしてくださるわ。父の言いなりになることしかできないわたくしを、やっと」
 嬉しそうに、肩をふるわせて俺に言う。
「知っています」
「……あなたは…、吸血鬼?」
 涙も拭かずにまじまじと俺を見つめる彼女に、否の返答をする。
「あなたは…誰?どうしてあの方の手紙を運んでくださるの?」
「このことを他言なさらないのであれば、私の姿を明かしましょう」
「言わないわ、ええ、誰にも言わないわ」
 その真摯な瞳を信じて、俺は頭からすっぽり覆うストールを外す。
「……!!あ、あなた…あの時のハンターの方!?」
 困惑と怒りが言葉に混じる。それはそうだ、俺は彼女にとって最大の敵も同じだろうから。
「どうして!?」
「………その理由は、ジョウサイアス伯に聞けばよろしいかと。俺も、同じ穴のムジナですよ、多分」
 苦笑で返して、ストールを戻す。そろそろ、帰らねばなるまい。
「あなた、三ヶ月前と感じが変わったように思えます。姿を消して何を見つけたの?」
 窓へ歩み寄る俺に、彼女は問いかける。 

「俺を切望し、俺が渇望するものを」

「………そう。わたくしと…同じね。……ありがとう」
 その言葉を最後に、俺は窓を飛び降りた。芝が消音になり、低い木々が姿を隠す。馬車まで目と鼻の先。
 顔を覆う物を取り去って何食わぬ表情で馬車に乗り込み、進路を俺の家へと向かわせる。
「お前を切望し、お前が渇望する物、か」
 メリアドラスがぽつりと言った。
「………どこで盗み聞きしやがった、このスケベ」
「お前の声は聞こうと思えばどこにいようと聞き取れる。私の聴覚は人間のそれより遙かに優れているのだよ」
 穏やかに言う。
「私も同じだ。私を渇望し、永い間切望した物を、やっと手に入れた」
 馬車が揺れる。沈黙が甘く、それが切ない。
「……そう…か」
 自然と綻ぶ口元。 
 思えば、俺の人生は幸運に縁がなかった。
 だがそれは、意外な形でやってくる。

 "The mortal was starved for affection..."
 
 もし、愛という麻薬を、一生満たしてゆくのなら
 もう餓えることはないだろう。

 永遠があっても、よいのではないか?

  

こんなに愛を多用した話を書いたのは、生きていて初めてだよ……(笑)。
The mortal was starved for affection.直訳すると「人間は愛情に飢えていました」
メリーが助平(笑)なのは、私の好み(7割)と、魔物の本性は欲望を司っている(3割)から。


当時、精一杯の技術で頑張った処女作です。ぽちぽち小説らしきものを書いていましたが、完結させた話というのが無くてネタばかりで、初めて物語りとして書き終えたのがこれでした。今では読み返すのも恥ずかしくて、思わず全編書き直してオフ本にしてしまいましたが、カップリングの全ての原型が彼らだという気がします。
長々とお読みくださいまして、どうもありがとうございました!
オフ本ではもっと完成度が高く、もっと掘り下げて書いていますので、興味をお持ちの方はそちらもどうぞ!(なんて宣伝してみる)

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