Koerakoonlased - 9 -

Koerakoonlased "Radid Canine"

 書類や資料と格闘していたミラビリスを呼び出したのは、魔天師団に所属する兵士のひとりだった。顔に見覚えは無く、伝令かと結論付ける。
 顔を出したミラビリスが不機嫌だったため、兵士は一瞬たじろいだ。ユージーンの所為で寝不足が続いているから、愛想の良い対応はできない。解ってはいるが他人に当たっても仕方がないだろうと、溜め息をつく。
 シグモント部隊の演習を行う際に結界補助をお願いしたいという口頭での指示に断る理由もないので許諾した。確か各部隊合同の演習訓練が師団のスケジュールに組まれていたと思い出して、急遽人員が足りなくなったのかと予想する。
 けれど、おかしい、とは最初から気付いていた。
 演習の補助など、自分でなくても構わないはずだ。魔術士ならば他にも居る。この時期に名指しでミラビリスを呼び出す事は、殆どの部隊で避けるだろう。しかし、ヒューの要請ならば仕方ないと油断していた事は確かだ。彼には少なからず世話になっているし、恩を返せるならば問題ない、と。
 何かあったとしても、自分はマクミランに恥じない実力を持っていると密かに自負している。だから、騎士位を持っていない魔剣士がどれほど集まろうと、魔導で退ける自信があった。だが、ミラビリスは貴族だ。その身体に流れる血脈は、自国の民を傷つける事を厭う。自己防衛とはいえ、彼らが牙を剥いた時に冷酷な対処が出来るかどうかは、わからなかった。
 念のためシャプトゥースの姿を消して自由にさせてある。何かあれば動いてくれるかどうか疑問だが、賭のようなものだろう。
「やあ、M2。来てくれると思っていた」
 師団内で一番遠くにある演習場のブリーフィングルーム。その扉を開ければ、ヒューと彼の部下達が一斉にミラビリスを見つめた。案内の兵士に促され室内にはいると、すかさず扉を閉ざされる。
「演習補助に俺の結界術が必要だと聞いたが。それほどの規模で演習を行うならば、前もって書面を提出してほしいのだが」
「担当の魔術師が病欠でね。演習は実践を鑑みている。変更もあるだろう。来てくれた事に感謝する、M2」
 白々しいな。ミラビリスはいつもと変わらない態度で接そうとするヒューを半眼で見つめた。これがただの演習ではないことくらい、周りの兵士を見れば一目瞭然だ。皆私服で乱雑に室内を埋める様子は、軍の演習とは思えない。顔つきも、卑下た笑みを浮かべ、緊張の欠片すら無かった。
「そうか」
 短く答える。
 おかしい、と気付いていて何故誘いに乗ったのかと言えば、鬱憤を晴らさねばならないと思っていたからに他ならない。
 軍内部では剣聖の噂がちらほらと流れているのに、騎士院はいっこうにそれを認めないのだから、焦れる者も多かった。
 有無を言わせず発表してしまえば、腕に自信のある剣士達が反論をする事が出来ない。実力を目の当たりにすれば敵わないと認めるだろう。だが、噂の中心であるユージーンは手合わせの誘いをのらりくらりとかわし、相手にすらしなかった。傭兵ならば誰しもそうだろうことは、このカーマ首都では慣れていない。カーマに傭兵が訪れることは少なく、その性格などを知るものはほとんどいなかった。カーマ軍人は、剣士は、己に流れる血を誇りとしている。それを歯牙にもかけない態度を取られ、鬱憤は堪っていた。
「今日はウルフが傍に居ないんだな」
「そうだな」
 ユージーンの名に、男達の幾人かが悪態をつく。これが剣聖に対してのものだったら不敬罪に当たるかもしれないが、原因は彼らに無い。さっさと公表に持ち込めないミラビリスの手腕にも僅かだが問題がある。だからミラビリスは短く応答するだけだ。
「彼は何をしている?」
「それは機密――」
「ただの一般人の行動が機密扱いってのは、おかしいだろうよ」
 ヒューの言葉に至極簡潔な答えを返したミラビリスを、兵士の一人が荒い口調で遮った。野次が飛んでもヒューはそれを咎めようとはしない。部隊長である筈のヒュー自身が、それを許可し、認めているということだ。ミラビリスは小さく息を吐き出して、部屋の中央で場違いに微笑むヒューを見上げた。
「わざわざ演習などと詐称せずとも、上申すればあなた方の言い分は聞くつもりだが」
「そしてまた、保留中だとか検分中だとか言って逃げるんだろう、騎士院は」
 確かに、恐らくそうだろう。剣位は強制ではないから、本人の承諾がなければ、騎士院では言明することが出来ない。
 これはどこまで話し合おうともミラビリスに勝ち目はない。剣位など要らないと言うユージーンを宥めすかしていることは事実だし、それで進展があったわけでもない。状況をいたずらに悪化させているのは、ユージーンではない。
 だからと言って誰かに相談できるものではない。ミラビリスは黙って奥歯を噛んだ。
 ただ、ミラビリスがユージーンに対する外交窓口の機能をはたしていても、決定はすべて騎士院の上層部が行っている。だからミラビリスが悪いというわけでもない。あくまで、善悪や勝敗が絡むとしたら、だが。
 背筋を伸ばし、呼吸を整える。何かあった時のために、いつでも魔導を発動できるように。今のところ危害を加えられてはいないが、彼らがいつまでおとなしくしているかなど、判るはずもない。
「正直、ヒューがこういう事をするとは思わなかった」
 ぽつりと漏らしたミラビリスの言葉に、ヒューは肩を竦める。
 その瞬間背後にいた男がミラビリスを羽交い絞めにした。
「ミラビリス!!」
 突然聞こえた使い魔の悲鳴に、その姿を確認する為意識を集中させたが、男の動きの方が早かった。抵抗する隙すら与えず、顔半分を彩る霊印に指をすべらせる。ぬるりという感触で、気色悪さに総毛立つ。
「く…、…ッ!」
 体中の血が逆流する。気が遠くなる。シャプトゥースの声と気配が微かになり、消えてしまうのを、どこか遠くで感じた。
 この感覚に、一度だけ覚えがある。ミラビリスと姉のミレニエラの二人が、屋敷の地下で一族の者達に見守られながら魔力の制御と封印を教えられた時のことだ。
 その時、限界まで魔力を引き出された。潜在的な能力すら搾り取るように、強制的な力でもって引き出されたが、魔導のプロフェッショナルである一族の手で行なわれた施術なので危険性は無い。自分の持つ魔が他者へどれだけ影響を与えるのか、そしてそれを無事に制御する方法を教えられた。
 今ミラビリスが感じているのは、魔を解放させられたときの感触だ。
 自分の限界スレスレまで能力を出し切る快感と、周囲に与える影響を認識している理性がせめぎ合う。
 混乱する意識の中で、女の悲鳴が聞こえた。そうだ、ここは戦場では、ない。自分の魔力はただ放出しているというだけで、魔力値の低い者にとっては害になる。
 小屋の天井から、みしり、という嫌な音がした。ミラビリスは顔の霊印を拭い、呼吸を整える。二呼吸目で瞼を開いた。魔力の流れが見える。これほど高濃度ではひとたまりもないだろう。
「…ッ…」
 歯を食いしばる。杖を握る指に力が入った。早く封じなければ。
 ミラビリスは本来の手順や詠唱の類を省略して、無理矢理己の魔を封じ込めた。四度目の呼吸を終える頃には、辺りは何事も無かったように静まり返っていた。残ったのは各々の苦痛に喘ぐ呼吸音のみ。
 杖を握る指が白くなっている。引き攣れるような苦しさでうまく呼吸が出来ない。ミラビリスは杖にしがみ付きながら膝を折った。この程度で済んだのは、呼吸を整えていたお陰だ。
「強制解術でも正気を失わないとは…」
 声はヒューだ。吐き気がして、顔を上げられない。足音に混じって男女が悪態を付く声が聞こえた。
「ウルフなど追放してしまえばいいだろう」
 側にいなかった事に加え、ヒューは騎士だ。あらかじめ防護していたのかもしれない。声の調子は変わらなかった。
 まったくの無防備であるミラビリスは、近づく気配に焦りながらも唇を開いた。
「そうは…、いかない」
「それは何故?」
 剣聖だからだ、とは即答出来なかった。この場にいるミラビリスは、私人の立場ではない。公人として、職務規定を犯すわけにはいかなかった。苦痛を押さえ込みながらもそんな事を考えてしまう自分の性格が憎い。
「M2が、マクミラン家である君が、どうしてそこまでウルフに拘る?剣聖だから?」
「………」
「これだけの魔力を誇る君だ。自分の騎士を欲しがっても可笑しくは無い。召還士を護る騎士に為りたい者は、きっとこの国には掃いて捨てるほど居るだろう。その中から好きな者を選び、気に入らなくなったら捨てる事が出来る。
 けれど誰一人自分を守る為に側に置かなかったのは何故だ?代用品の私では物足りない?」
「代用品、だと…。自分のことを…、俺のことを、そう見ていたのか、…ヒュー」
 師団内で唯一信用がおけると思っていたのに。貴族が平民と友情を築くことは殆ど無い。落胆と諦めと傷心が入り交じった吐息を吐き出せば、ヒューは片方の眉を上げて軽薄な表情を作った。
「君をファーストネームで呼べなかったのだから、仕方がないだろう。私が何年君を見てきたと思っている。そもそも、マクミランの家名を持つ者が私たち庶民と友人関係を築けると本当に信じていたのか?」
「…そうか」
「ウルフだって、そうだろう。彼にとって君は仕えるべき相手であり、護らなければいけない貴族の王子だ。主従関係が成り立ったとしても、対等には為り得ない」
「それは、しかし」
 しかし、何だと言うのだろう。ユージーンを見る限り凡そ敬うなどという行為からはかけ離れているように思えていたし、主従関係を求めている程度の執着の深さではない。また、彼に主従を求められても困るとミラビリスは気付いた。そんな感情は望んでいない。
 では何を望んでいるだろう。
 体内を駆け巡る魔のせいで、肉体的にも精神的にも落ち着かない。思考が乱れて、本当は会話をするだけでも辛い。
 ユージーンに望むこと。ただ、傍にいたい。離れたくない。顔を見たい。話をしたい。彼にとって一番でありたい。幼かったあの頃の、ように。子供の頃は相手を好きになる事に、地位も身分も関係無かった。四六時中傍にいても足りないと思うくらい、好きだった。
 子供だった方が、よほど自分は正直だったろう。
「ユージーンは…。ヒュー、君とは違う」
 少なくとも彼は苦痛を取り除こうとする筈だ。うずくまる自分を黙って見下ろしていたりは、しない。
「剣聖は特別だということか。貴族を護るに相応しいとでも?」
「根本の解釈差だな。貴族とは本来民を護る者の代表だ。貴族に助力し、時に身を挺して護る騎士は、ひいては民を護ることになる。
 ユージーンが俺を護りたいと言うのならば、俺を貴族でいさせてくれる民も護るように、俺が彼を使えばいい。相応しさなどは関係ない。俺に臣下を使う技量があるかどうかの問題だ」
 一度言葉を切ったミラビリスは、肺が潰れそうになる痛みを堪える為に、背を丸めた。気を失ってはいけない。制御不能に陥れば、街にまで影響を及ぼしてしまう。見下ろすヒューからは、どれほど惨めに映っているだろう。
「あいつは、貴族とか権力とか地位なんて、端から気にしていない。ユージーンは生粋の傭兵だ。俺が貴族であることは、あいつにとって邪魔なだけ」
 額に汗が浮かぶ。皮肉な笑いに唇を歪め、ミラビリスは呟く。

「そうでもないよ」

 声と扉の開く音が同時に聞こえた。室内の者たちが一斉に身構える気配がする。
「ミラ」
 ユージーンの声だった。すぐにミラビリスの側へ駆け寄り、守るように抱える。
「大丈夫?まだ安定していない。もう一度解放して、ちゃんと封じた方がいい」
「ここでは、出来ない。それに、お前も…、今は俺に触らないほうが、いい。怪我をする」
 時折放電のように弾ける魔を押さえ込むことができない。側にいなければ害はないだろうが、抱きしめていては怪我をするだろう。ミラビリスの気遣いに、しかしユージーンが腕を放すことはなかった。
「大丈夫。俺が君を護る」
 笑みの混ざった吐息ひとつをミラビリスの頭上に落とし、そのこめかみに口付けた。
「勝手に話を進めるなよ、ウルフ」
 ヒューが剣を抜いた。それに倣って、他の者たちが武器を手に身構える。
「ミラ、命令を頂戴」
「…何?」
「彼らを粛清できるように。俺は君に剣を捧げるから」
 ユージーンはミラビリスを抱きかかえたまま剣を抜こうとすらしなかった。血の気が引いた白い手に、指輪を握らせる。
「好きだよ、ミラビリス。君の側にいさせて?」
 剣を振り上げ、風を唸らせる音がする。二人に振り下ろされる前に、ユージーンは白銀の魔剣を引き抜いた。その切っ先を床に突き刺す。
「『ギュストネブラ』!ミラビリスを援護しろ」
 ユージーンの呼び声に、その短剣が鈍く光る。
「ぐ、…結界か!?」
 二人を覆うように現れた半球型の障壁に阻まれ、男が振り下ろした剣が弾かれた。
 周りを見る余裕の無いミラビリスは、握りこまされた指を開いて息を呑んだ。
「金剛石」
 ユージーンが剣聖であるという証に等しいものだ。それを渡された。漆黒の瞳には愛しさが滲んでいたが、それ以上に激しい怒りに彩られている。
「ミラビリス、選んで」
 低く鋭い呼びかけは、いつも穏やかに話す声とは違う。まるで主からの命令を待つ騎士だ。
 ミラビリスは口内に溜まった唾液を嚥下する。覚悟は、ずっと前に済んでいた。今この場になって、そう思えた。
「ユージーン、この国を、護ってくれ」
 差し出された指に、金剛石の指輪を嵌め込む。計ったわけでもないのに、それは左手の人差し指にぴたりと納まった。
 一度自分の指を見たユージーンは、微かに頭を振った。
「ミラ」
 周りは殺気立った騎士達が剣を抜いているのに、ユージーンは妥協しないようだ。咎めるような低音に、ミラビリスは腹を括った。
「…俺を。俺の、そばに、居てくれ」
 言い終えて、息を吐き出した。これで全てが決定された、そんな安堵があった。
「その言葉を待っていた。優先順位は君だよ、ミラビリス」
 ユージーンは言うが早いか素早くミラビリスに口付けて、次の瞬間には立ち上がり剣を抜いた。狼の紋章を戴いた、漆黒の魔具を。
 結界から飛び出して来たらすぐに一太刀浴びせてやろうと思っていた周囲の者たちは、しかし思ったように動くことはできなかった。ユージーンの動きが速すぎて、捕らえられない。
 疾風のような身のこなしで、ユージーンはヒューに斬りかかった。鈍い音と火花を散らし、ヒューは何とかそれを受ける。手首が痺れるほどの衝撃は、顔に出さず押しとどめた。
「案外やるね」
「駄々をこねていた割に、あっさりと剣位を受けるものだな」
「そりゃあ、欲しいもを手に入れるためなら」
 お互いに一歩引いて、笑う。
 四方を壁に囲まれたこの場では、囲まれた方が不利だ。だがユージーンは何の心配もしていない、いつものような人を食った笑みを浮かべるだけ。それが相手のいらだちを誘う。
 背後の死角にいた者が、隙を生み出すためにか、ミラビリスに攻撃をしかけようと身構えた。それが合図だとでも言うように、一斉に各々が動き出す。
「…ジーン!殺すな!」
 杖にもたれかかり、足下に白銀の魔具を従えたミラビリスは、感じた殺気に叫ぶ。
 ヒューの前から姿を消して、兵の斬檄をかわし、ミラビリスへ向かった切っ先をはたき落としたユージーンは、不思議そうな顔をする。峰打ちとはいかなかったが、兵達は腕や手首を押さえてそれぞれの獲物を落としていた。
「どうして?この国の財産でもあり召還士であり、第三王家マクミランの嫡男を監禁し暴行を加えた者たちへの制裁は、剣聖である俺には許されているはずだよ」
「…それは、そうだが」
 何故それを知っているのだろう。剣聖になど全く興味がない素振りでこの一週間を過ごしていたのに。
「権力と後ろ盾を得る機会を待っていたのか、お前は」
 剣を構えるヒューが、やはりお前も同類だろうという目でユージーンを見据える。なおも斬りかかってくる兵達をいなしながら、ユージーンは防戦に回る。殺すことは易いが、戦闘能力を奪うだけというのは骨が折れる。
「魔力でしか能のないM2に尻尾を振るとはな。今からでも恩を着せようと?」
 嘲るような言葉に、ユージーンは白髪をなびかせて身を沈めた。短い詠唱の後に剣を振り上げ、漆黒の瞳が冷淡な色を見せる。
 その瞬間、木造の小屋は破裂するように飛び散った。力と、衝撃。魔具に魔力を乗せる攻撃法を、彼はすでにマスターしていた。魔導師にはできない。剣士だからこそ振るえるこの力。
「俺が欲しいものはミラビリスの心と体だけ。俺を貶める分には好きにしたらいいけど、ミラを貶めるなら容赦しない」
 声と残像を残した動きが、並の兵士では見切る事ができないほどの早さ。長身を感じさせない俊足さで間合いに入り込んだ。悲鳴のような風音を鳴らして剣を振り下ろし、ユージーンはヒューの首ぎりぎりのところで切っ先を止める。
「ミラビリスを護るためなら、俺は血族の首すら撥ねるよ」
 ぞっとした微笑に、辛うじて無傷だった兵たちもへたり込んだ。紙のように血の気を失う。剣聖とは、どれほどのものなのか、たった今垣間見てしまったのだ。賢い者は大人しく剣を置いた。
 警笛が響く。
 一番近い詰め所で待機していた警邏が、この場へ向かってくる。
「ヒュー・シグモンド、ここが戦場でなくてよかったね。君はミラに生かされた。まだ続けると言うのなら、次は、俺はミラの命令を聞かないよ」
 指先にほんの少しだけ力を加えてやれば、ヒューの首筋から一筋の血が流れ落ちる。薄皮一枚を切り裂く繊細な所行を、殺気すらない笑顔で簡単に行う。
 ヒューは歯を食いしばり硬い表情で、剣を握る力を緩めた。

  

間男惨敗。犬は狼に負けるんです。というかあっさりしすぎてるなぁ…。ものすごくどうでもいいんですが、白銀のソードブレイカー『ギュストネブラ』は、セプクリモのミストが加護してる剣です。
2008/10/26

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